オーナーもたまには考える。
こんにちは。瀬戸です。
今回から、『オーナーもたまには考える』ということで、
日々思ったことを書いていこうかと思っています。
先日、林業を志す20代男子(以下林業男子)と、
2年前に週1で半年間泊ってくれていた
航空自衛隊の20代男子(以下防衛男子)が
ウガヤで偶然一緒になり、夜話したんですね。
林業の問題と防衛の問題。
まさに、今の日本の問題『今そこにある危機』に携わる2人だったんです。
山の問題は随分前から言われていますね。
実は最近、映画『WOOD JOB!!』を観たばっかりだったので、すごくタイムリーでした^^
輸入の安い木材が入ってきて、
林業ではなかなか生計が立てづらくなってどんどん林業をする人が減っていっている。
現在林業従事者は約5万人と言ってましたかね。。
山が荒れて、漁師さんが植林しに行っているという話も聞きます。
山から流れてきた水は海へと繋がっているので、
栄養のある水が流れてこないと魚への影響があるということですね。
繋がっているんですね。
防衛の問題も、今まさに変化しつつある問題ではありますね。
よくウガヤには航空自衛隊の若者が泊りに来られます。
(奈良に幹部候補生が研修に来る基地があるので)
その時に、いろいろ、メディアには取り上げられていない、
もしくは、あまり大きな扱いをされていないことを聞いたりします。
そういった問題に、二人ともまだ20代の若さで、
その事について真摯に向き合っているんです。
なぜ、それぞれの世界に飛び込もうと思ったのか気になったので、
聞いてみると、
きっかけは案外『俺が何とかしてやろう!』というような
大層なものではなかったり(失礼になっては申し訳ないですが)するわけです。
でも、その場所に立った時、いろんな問題に直面したり、
やっていくうちに考えたりすることで、
自然と問題意識が芽生えて、彼らの動きとなって出てくるわけです。
是非、そのまま続けていってほしいと心の底から思います。
一見ジャンル違いの2人なんですが、林業男子が
『針葉樹の植林(杉やヒノキ)ばかりで山の色が変わらない。生態系も狂ってきている。』
というと、防衛男子が、
『空から見ててもそれは感じてました。国土の大半は山ですもんね。』
空からの視点と、地上からの視点が合致した瞬間でした。
感覚として二人ともが捉えていたのは面白い事ですね。
僕は最近、ディレクターさんからの紹介で
心理学者の河合隼雄さんの本にはまっているのですが、
『日本人は自然を神として共存できていた時代から
高度成長で物質的な豊かさを手に入れて、
自然(=神)とのつながりが薄れて精神的に不安定になっている』と仰っています。
(僕なりにものすごく簡単に言っているので、興味のある方は本読んでください!!)
だからといって、昔に戻れとかという考え方ではないんです。
物質的な豊かさを享受した分、心の成長もしていかなければならないという事です。
状況が変化していくぶん、それについてどう対応していったらいいかを
日本人として一生懸命考える事だと仰っています。
いまそこにある2つの問題も、もはや誰のせいとかという問題ではないのですが、
若い彼らが問題意識を持ってどうしたらいいのかと
真剣に動いているという事に希望を感じますし
僕も自分のできる事をやって行こうと思えた出逢いでした。
あ、それから。防衛男子!!
今回実はわざわざ遠いところを入籍の報告に来てくれたのでした^^
ほんとにおめでとう!!!お幸せに!!!\(^o^)/
いやさか!!!!!